2019年5月27日

 朝の地下鉄で、七人掛けの真ん中が空いていたので座ったところ、途中駅で両脇の人が降りて、あらたに右側に中学生、左側に初老のおじさんというラインナップになった。中学生は、座るなり鞄から数学の問題集を取り出し、方程式をすごい勢いで説きだした。ふうんと思いながら、それまで読んでいた本に目を落とすと、おじさんのほうから、なりやらにぎやかな音が聞こえてくる。なんぞ?と目をおじさんのほうにやると、スマホの画面に神輿がせいやせいやと担がれている様子が映っている。せいやせいやピッピピッピは大音量ではないものの、そこそこ耳奥に届いてくるので、なんとも心地が乱れてきて、イヤフォンをつけて音楽を聴くこととする。今日も、地下鉄は、いろいろな人を乗せて、東京のも暗闇をあっちへ行ったり。こっちへ行ったりするのですね。

11760歩・8.4㎞